2018/06/10

最終仕入価格を引き下げて節税

期末在庫の評価方法

期末の棚卸資産の評価方法には、個別法、先入先出法、後入先出法、総平均法、移動平均法、単純平均法、最終仕入原価法、売価還元法の8 つがあります。
選択は自由なのですが、特に届出をしなければ、最終仕入原価法が法定の評価方法とされています。

最終仕入原価法とは?

最終仕入原価法とは、その事業年度の最後に仕入れた単価をもって、期末に残っている同種の棚卸資産の評価をするというものです。

勘のいい方はおわかりですね。

期末に安く仕入れることができれば、それまでに高く仕入れた棚卸資産も含めてすべてを低い金額で評価することができるわけです。

期末在庫の評価金額が低く算出されれば、当期の原価となる金額が多くなるわけで、利益は圧縮され節税になりますね。(このあたり、説明に苦労することも多いのですが…笑)

決算対策として仕入先に少し協⼒してもらえばいいですね。

評価方法の変更

現在、他の評価方法を選択していて、今後、最終仕入原価法で節税しようという場合は、変更しようとする事業年度の開始の日の前日までに、「変更承認申請書」を提出する必要があります。適用は来期からになってしまいますね。