国税庁をかたる不審なメールの注意喚起
国税庁をかたる不審なメールやショートメッセージ
国税庁をかたるメールやショートメッセージから偽の国税庁ホームページへ誘導する事例が報告されています。
不審なメールは「税務署からのお知らせ」、「【重要】あなたの税金が未納となっております。」、といったタイトルで送られてくるようです。
また、宛名は本来e‐Taxで登録した宛名であるべきが、メールアドレスが記載されていたり、滞納金額など記載されるはずが無い内容が記載されている、といった特徴があるようです。
誘導されたサイトにアクセスしてしまうと被害を受ける可能性があります。フィッシング対策協議会の報告事例を見ると、偽のサイトにおいて、「差押最終通知」のタイトルで滞納している税金をクレジットカード
で払うように表示がされていました。
誘導に従って進めてしまうと「クジットカード支払」の画面でカード情報の入力を求められ、カード情報が盗まれてしまいます。
国税庁の正しいアドレス、国税庁からメールがくる場合
不審なメールから誘導されたサイトについてはURLが本来のものと相違しています。
国税庁のホームページアドレスは、「https://www.nta.go.jp」が正しいアドレスです。
国税庁のホームページと見分ける場合は、お使いのブラウザでアドレスを確認いただければと思います。
また国税庁からのメールの案内は、次の場合に限定がされています。
〇国税庁ホームページ新着情報の配信サービスの登録をしている場合
送信内容は「国税庁HP新着情報」の件名で、国税庁ホームページに掲載された1週間分の新着情報を送信しています。
送信元の表記は「国税庁
〇国税庁メールマガジン配信サービスの登録をしている場合
送信内容は「国税庁メールマガジン」の件名で、月1度にその時節に応じた身近な税の情報を送信しています。
送信元の表記は「国税庁
〇e-Taxの利用にあたり、メールアドレスを登録している場合
送信内容は「税務署からのお知らせ」の件名で、一般的なお知らせと申告・申請・納税などの情報をe-Tax上のメッセージボックスに格納をした旨のお知らせを送信しています。
送信元の表記は「e-Tax(国税電子申告・納税システム)
不審なメールが届いた時の対応
国税庁からは、国税の納付を求める旨や、差押えの執行を予告する旨のメールは送信していません。また、ショートメッセージについては、そもそもショートメッセージ自体を利用して案内の送信を行っていません。
納税を督促するなど、不審なメールが実際に届いた場合はメールを開封せずに削除したほうがよろしいかと思います。開封した場合でも記載されているURLはクリックしないように注意が必要です。
迷ったり、不安が残る方は、最寄りの税務署へお問い合わせいただき確認をしていただければと思います。
もし万が一クレジットカード情報を入力したり、振り込め詐欺等の支払いに応じてしまった場合は警察に相談しましょう。
また、クレジットカードの利用停止の手続きなどを直ちに行う必要があります。
記.東京業務1課